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雪野彌生

雪野彌生

ゆきのやよい / Yukinoyayoi

DATA

出生日期
1980(昭和55)年9月9日(43歳)
出生地
東京都
身高
158.0cm
胸圍
90.0cm
腹圍
57.0cm
臀圍
83.0cm
愛好
カラオケ、ショッピング

工作趨勢

單體作品
27%
其他戀物癖
18%
角色扮演
16%
巨乳
13%
絲襪
11%
偶像・艺人
11%
口交
11%
騎乘位
11%
屁股男人
9%
護士
9%

輪廓

雪野 彌生(ゆきの やよい)は、松本零士の漫畫『新竹取物語 1000年女王』及びそれを原作とするアニメに登場する架空の人物(聲:潘惠子)。

キャラクター概要

その正體は、人知れず地球を治める1000年女王として遊星ラーメタルより派遣されたラーメタル人の女性、ラー・アンドロメダ・プロメシューム。當初はラーメタル人による地下組織のリーダーとして行動し、母星ラーメタルからの指示に從っていた。だが、地球で生活していくうちに次第に地球人への愛情が芽生え、ラーメタルから地球を守ろうと決意するまでに至った。

『1000年女王』連載中に、原作者である松本の口から裏設定的に『銀河鐵道999』に登場するメーテルの母・プロメシュームと同一人物と語られたこともあったが、後に松本が「雪野彌生はメーテル」と發言したことなどもあり、永らく別人物の扱いとなっていた。だが、2000年發表のOVA『メーテルレジェンド』(以下、レジェンドと表記)作中で「彌生=プロメシューム」の設定が明確にされたことで、以後はその扱いとなっている(詳細はラー・アンドロメダ・プロメシューム#設定の變遷を參照)。

人物

ラーメタル名で呼ばれることに對し、本人は「アンドロメダ」、「プロメシューム」と呼ばれても自分の名前のような氣がしない、との理由から「雪野彌生」と呼ばれることを望んでいる。

TV版でのラーメン屋の親父の辨によれば、小さい頃から3度の飯よりも星を見るのが大好きな子だったという。また頭もよく、漫畫版での雨森教授の辨によれば當初は彼から勉強を教えてもらっていたが、やがて彼の方が教わる立場となり彼女のおかげで大學院まで殘ってやっと博士號が取れた、とのことである。

好物はシナチク、大福(TV版より)。漫畫版では、おばさんが始を通じて渡したオハギを、始や教授と共においしそうに食べる場面もある。幼少時は「子供の頃からいつもごはんをおいしそうに食べていた」(おばさん談)とのことである。

容姿・服裝など

腰まで伸びた金髮、切れ長の瞳など『999』のメーテルそっくりの顏をしている。ただし、TV版では『999』の後番組ということと、放送當時は兩作品に直接の結び付きがないことからメーテルとの差別化のために目は大きく丸い目にアレンジされた。

漫畫・TV版での、ラーメン屋の看板娘として生活している時の普段着は紫とピンクを基調とした長袖のシャツとブルージーンズで、出前に行く時は白い三角巾をつけていることが多かった。バイクやジープを運轉するときは、明るいベージュのジャンパーとズボンを着用している。女王としての正裝時は、黒いドレス(TV版ではノースリーブ)、額の部分にハート形の寶石が埋め込まれた三叉の槍の穗のような形の赤い冠、勾玉を數珠繋ぎにした首飾りを着用。冠の寶石と勾玉の色は映畫や松本のイラストではグリーンだが、TV版では寶石の色はピンク、勾玉の色は紫となっている。また、TV版では黒いマントが付くほか、ピンクのリストバンドも着用している。なお、映畫版のドレスのデザインは『宇宙海賊キャプテンハーロック』でラフレシアが後期に着用していたドレスとほぼ同じデザインとなっている。

TV版では冠により神にも通じる力を授かるとされ、これにより終盤で念力、豫知能力などの超能力を發揮した。また、TV版で彌生が冠と共に聖女王から授かった御印のペンダントは1000年女王となる資格のある者に渡されるもので、1000年盜賊の首領・セレンも持っていたことから、對立していた2人が和解するきっかけを作るキーアイテムとなっている。

劇中での軌跡

1000年女王

『1000年女王』は漫畫・映畫・TV版とそれぞれ別のストーリー展開をし、設定などもそれぞれ異なっているために彼女のたどった運命もそれぞれ異なる。また物語の最後まで彼女の生存が明確に確認できるのは漫畫版だけである。ここでは主に、原作である漫畫版における事蹟を基準に記す。

誕生から雨森始との出會いまで

惑星ラーメタルにある、「まゆ」と呼ばれる裝置に寢かされている同じ姿をした女性のうちの一體にしてセレンの姉として誕生する。なお、後述の新女王も含め「まゆ」から誕生する女王達は全て彌生に併せたクローン體のように描かれている。1000年前(作者の松本によればかぐや姫の時代)、まだ赤子の頃に1000年女王としてラーメタルから地球に派遣される。

地球に派遣されてからはこの老夫婦により雪野彌生として育てられ、ラーメンの出前などを行う看板娘として店を手傳う一方、地下大空洞のラーメタル人による地下組織の頭目として活動していた。そして1999年、雨森教授が所長が勤める筑波天文臺でその祕書も勤めることとなる。ラーメタル星に地球人を運ぶための宇宙船の部品を所長の兄弟である雨森元に發注していたが、彼とその妻はその部品を製造中に事故を起こし死亡。それに卷き込まれた中學生の息子・雨森始と搬送先の病院で出會い、やがて自分の正體を明かし彼と行動を共にしていくこととなる。

TV版

クローン人間であるセレンが姉であり、聖女王の二女として生を受ける。また、始に正體を明かした際に自分のことを「1000年の間だけ地球にいることを許された女」と語っているが、1000年前から地球にいたとは言っていない。雪野夫妻はラーメタルに住んでいた地球人(の子孫)であり、記憶操作によりプロメシュームを實の娘・彌生であるという假の記憶を植えつけられた上で幼少時の彼女と共に地球に派遣されたとされている(34話)。

始は彼女のことを三食ラーメン堂の看板娘として知っており、彌生は爆發事故の前に自分の飼い猫(レイジ)が1000年盜賊の一員に襲われているところを始に助けてもらったことがきっかけで面識を持つ。彼女は多數の地球人をラーメタルへ運ぶ宇宙船を設計するために必要な科學者を自分の部下に命じて誘拐させ、建造に當たらせていた。だが、始が父から自分の發注した宇宙船の動力爐の設計圖を渡されていることを知っていながら奪い取ろうとせず、そのために動力爐の建造に遲れが生じた結果、部下の夜森大介(ラーメタル名:ラー・エルス・ミリュー)は不信感を強めていく。

映畫版

夜森と共に天文臺に勤務していた。掛け持ちで教師をしており、始は彼女の教え子だった。また、三食ラーメン堂の老夫婦により育てられたという設定がなくなり住まいが高級マンションに變更されている。

新女王との對決

1000年女王としての任期終了に伴い、彌生の後任として新たに派遣された新女王から交代を迫られた際にはこれを拒否、先住民族の遺跡が殘る金星の黒い都で決鬪を行っている。彌生は自分と瓜二つの顏を持つ新女王を倒し、引き續き1000年女王でいることを選んだ。また、この決鬪は彼女の精神にも變化を及ぼした。なお、この決鬪の前に對立していた1000年盜賊の首領にして自分の妹であるセレンと姉妹として對面している。

TV版

夜森が「1000年女王が祖國を裏切っている」と聖女王に報告したことにより、ラーメタルより使者としてゲランが派遣される。彌生は疑念を晴らすべく始と接觸し、動力爐の設計圖を入手してそれをゲランに見せるが、腑に落ちないものを感じた彼はその後も調査を續行。ゲランは女王の交代を夜森に指示し、それを受けた聖女王により新女王が派遣され、金星の黒い都で決鬪を行う。その後、彌生は夜森を肅清しようとしたが彼は地下大空洞を脱走し、彼女に叛旗を翻している。また、TV版では彌生は1000年盜賊の首領が聖女王から追放された自分の姉・セレンであることを知らず今までの經緯から對立していたが、始の必死の説得の甲斐もあり1000年盜賊と和解した。途中ゲランの妨害などもあったものの、首領の正體を知った彼女は姉妹でラーメタル接近から地球の危機を救うために協力することとなった。

映畫版

冒頭での映像通信(立體映像を投影して會話が出來るシステム)で新女王から交代を告げられるが、その後彼女が指導者ラーレラの手で處刑されたために決鬪が行われることはなかった。また、新女王の容姿は漫畫版やTV版のように彌生と瓜二つではない。

祖國ラーメタルとの對立・歸還

ラーメタルとの衝突に備えて地球人を救うべく、關東平野を空洞船「ノア」として長い年月をかけて準備しており、ラーメタルやラーの接近により生じた地震や隕石の降下といった天變地異が顯著になると、地球人を大空洞に收容して東京を中心とした關東平野一帶を浮遊大陸のように浮上させる。同樣に世界中の大都市も空洞船にしており、地球を離れる際に關東空洞船と同樣に浮上させている(映畫版で浮上するのは關東空洞船のみ)。こうして多くの地球人を空洞船に乘せて地球を離れ、地球とラーメタルの間に掛かった「大氣の橋」を渡っていくが、セレンなどからの情報により、地球もラーメタルも壞れずにすれ違うだけであり、ラーメタル人がこの接近に乘じて地球を奪い取ろうとしていることを知る。彼らの手から地球を守ることを決意した彌生は指導者ラーレラに叛旗を翻し、部下のミライの力で歴代の1000年女王たちを復活させた。

この戰いでミライや夜森といった自分の部下や、セレンなど自分にとって大切な存在を失った彌生だったが、始たち地球人の善戰や歴代女王の宇宙船などの加勢もあって戰いは次第に地球側有利となり、ラーレラの宮殿船は破壞され地球をラーメタル人から守りぬいた。彌生は宮殿船を脱出したラーレラに停戰を呼びかけ自分たちの星ラーメタルに歸ることを訴えると、始や教授、育て親の雪野夫妻に別れを告げた。ラーメタルはラーの次元重力により太陽系を遠く離れて凍りつく運命にあったが、彌生はそこにいつか再び春を甦らせてくれる太陽に巡り合えることに一縷の望みを託し、ラーメタルの英雄ハンニバルが所有する小惑星型の宇宙船「カーミラ」でラーレラや歴代の女王たちと共に自分の星へと歸っていった。かくして西暦2001年春、最後の1000年女王である雪野彌生は、遊星ラーメタルと共に永遠の彼方へと去っていった。

映畫版

彌生は自分の船で宮殿船内部に進入した際にラーレラからの攻撃で傷を負い、それがもとで床に臥せっていた。彼女は始を自分のもとに呼び寄せ、兩親の死の原因が自分とセレンが發注した宇宙船の部品による事故であることを傳え、彼への手紙を綴った後は誰とも面會しようとはしなかった。彼女は「死んだ」とされ、葬儀はその夜のうちに多くの地球人たちが見守る中で行われた。天まで續く道を形作るように歴代女王たちが緑色の火が燈る松明を持って左右一列に竝び、彼女の棺は歴代女王たちにより運ばれ、その間を通って天へと登っていった。彌生の姿は始や教授たちの胸に刻まれると共に、地球を愛する1000年女王として天へと歸っていった。

この映畫版では彌生が息を引き取る場面が直接描かれておらず、雨森教授から「死んだ」と語られてはいるものの、終盤で納棺され運ばれてゆく女王の顏が青いガラスの中から振り返るかのようにアップして目が開くカットがあり、「實は生きていた」ともとれる描寫となっている。

TV版での最期

生まれ故郷である祖國ラーメタルと育った地球との間で惱み、兩者の共存する道を模索したが、地球存亡の危機に際してこの世で一番美しく、守るべきものが「愛」だと氣付いた彌生は一人でも多くの地球人を守ることを決意。彼女は地上の人々を地下大空洞にある大團地に避難させると共に、超能力を發揮してラーメタルの接近による天變地異から地球人の窮地を救った。刻一刻と地球壞滅の日が迫る状況の中、セレンからラーメタルの軌道が暗黒太陽ラーの影響によることを知ると、彌生はラーメタルの軌道を變えようと自分のゴンドラ船で聖女王のもとに赴き、ラー消滅の手立てを講じるよう頼んだ。その試みは失敗に終わるが、彌生は建造に當たらせていた大宇宙船を完成させる。大團地に避難させていた地上の人々だけでも大宇宙船に乘せて地球を脱出させようと、彌生は收容できない地球人をやむなく見捨てようとした。しかし、危險を顧みず彼らの救出に向かおうとした始を見て、ラーメタルと地球のために命を捨てる覺悟を決める。

大宇宙船に搭乘していた人々を降ろした後、全ての元凶であるラーを消滅させるべく彌生は單身それに乘り込んだ。それを知った始は同行しようとするが、彼女は荒廢した地球の復興を始に託し、始と雪野夫妻の思い出を胸に一人ラーへと大宇宙船を發進させた。これによりラーは消滅、そのくびきから解放されたラーメタルは地球から離れていき、衝突の危機は回避された。聖女王はラーメタルの指導者という立場から娘たちと對立し、怒りに驅られプロメシューム(彌生)に呪詛の言葉まで吐いたものの、彼女の死を聞くとそれを嘆いた。妹に代わり聖女王のもとを訪れたセレンは、ラーメタルで奴隸となっている地球人の解放と停戰を申し出ると聖女王はそれに應じ、追放した彼女とも和解した。雪野彌生は始や育て親の老夫婦たちの胸に刻まれると共に、地球とラーメタルを愛する1000年女王としてその生涯を閉じた。

ラーメタル歸還後

彌生の生存が確認されている漫畫版から時系列的に後となるOVA作品『レジェンド』で、『999』のプロメシュームと同一人物という設定が明確にされたことに伴い、ラーメタル歸還後はドクター・バンと結婚して子供を儲け、エメラルダスとメーテルの母となったとされている。ただし、バンとの出會いや彼をペンダントに變えた經緯などについては描かれていない。また、惑星の寒冷化により飢餓で苦しむ民衆を救うには自ら進んで機械化人間になる以外に道はないと考えた末に機械化人となり、機械帝國の女王へと變貌していく樣子が描かれている。

身體的特質と能力

TV版15話において、1000年盜賊と夜森が率いる部下達の間で銃撃戰が展開された際に脇腹を負傷し、雨森教授の友人が經營する病院に入院したが、常人(地球人)を遙かに超えた回復力を見せ早期に退院している。この點について、ラーメタル人が地球人より回復力が高いのか、1000年女王である彌生が特別なのかについては言及されておらず、その後同じくラーメタル人である夜森も負傷して入院しているものの彼については特に言及されていない。

また、TV版のオリジナル設定として彌生は超能力を使うことができる。「王冠により神にも通じる力を授かる」とされ、冠を被っていない時は使用していない。超能力を發動させている時は冠と瞳が赤く輝き、瞳の中のキャッチライトがクルクルと回轉する。津波を押し留めたり、海底に沈んだ島を再浮上させるといった大きな力を發動させるにはそれだけエネルギーが必要となり、肉體的にも大きな負擔となる。

念力
最初に使った超能力。33話で津波を消滅させるのに使用して以來、一番多用している。ラーメタル星からの脱出時にも、これで追っ手の裝甲車を暴走させている。
豫知能力
將來起こる天變地異などを感知する能力。感知すると、頭痛と共に近い未來の光景が頭の中に入ってくる。藤川桂介による、TV版のノベライズ本ではテレパシーと表現されているが、テレパシーは他者の「念」を感知してそれを讀み取る能力のことであり、これは誤りである。

このほか、40話で瞬間移動を使用している。

地球人への思い

雪野彌生として地球人と共に暮らしていくうちに、彼女の中で彼らへの愛情が芽生えていった。特に、雨森始と育て親である老夫婦・雪野夫妻の存在は彌生にとって大きかったといえる。

漫畫版では、彌生は始との別れ際に自分が歴代の1000年女王から記憶や心を引き繼いでおり、その中に彼の先祖である原人ソフを愛した女王の心もあることを明かしている。そのため、始に對して彼女が強い思いを抱いているのは、過去の女王が愛していたソフへの思いなどを引き繼いでいることが大きく影響しているように描寫されている。

TV版において當初は地球人を能力の優劣だけで選別し、有能な者だけ助けてラーメタルに連れて行こうと考えていたほか、始の行動を不思議に思う部分もあった。だが、亡くなった兩親の教えに從って人のために捨て身になれる始の姿や、たとえ一人になっても兩親が眠る地球を見捨てないという彼の思いにラーメタル人の彼女も次第に感化されていく姿が描かれた。地球人を宇宙船で自分の星へと連れ去ることについては、彼女自身も本來ならば自分の星の問題は自分の星で解決するべきであり、そのためにラーメタルを支える勞働力として地球人を自分の星に連れて來るということはよくないと思っていた。始に自分の正體を明かし、彼から指摘された際にはその旨を語っているほか、誘拐した科學者たちにはラーメタルとの衝突に備え、少しでも多くの地球人を救いたいとする自分の思いを傳えて説得を行っていた。

また雪野夫妻に對しては、漫畫版では2人が經營するラーメン屋の自宅を地下大空洞内のジャングルに家ごと移動させており、地下生活で便宜を圖っている。このほか、TV版では實の母である聖女王よりも本當の親のように思えると始に語った(34話)ほか、最終回では遺言として思慕の情を録音した寶石箱を遺しており、2人の元でずっと暮らしたかったという思いを傳えている。漫畫版でも、ラーメタルから地球人を連れて地球に戻る前に大空洞にある自宅を始と共に訪れ、2人に別れを言いに來た際にはこれまで自分を育ててくれたことに對し感謝の念を示している。

TV版の終盤では超能力により、大津波から育て親のいる東京を守るべく津波を押し留めたり、夜森の罠により始と共に水沈する伊豆大島に置き去りにされた際には、始を助けるべく島を地面に浮上させた他、災害から逃げ遲れた人々を乘せたトラックが川の氾濫で水沒しそうになった際には自ら現場に赴き、それを浮上させて安全な場所に移して人命救助に當たるなど、一人でも多くの地球人を守ろうとする姿が描かれた。聖女王の元を訪れた際には地球人の素晴らしさを彼女に説き、地球人のことを「宇宙で一番優れた人々」とまで言い切っている。

漫畫及び映畫版では、ラーメタル人が1000年女王を派遣して純粹だった地球人を戰う生命體にしてしまったことに對して、自分もまたラーレラの命に從ってそのように仕向けたことに責任を感じており、ラーレラに對し「(ラーメタル人は)もうこれ以上地球に手を觸れてはいけない」として、(母星と共に滅びる運命にあろうとも)自分の星に歸るべきだと説いている。

戀愛關係

『1000年女王』漫畫及び映畫版では、彌生の戀人としてラーメタルに許婚のドクターファラがいる。彼はラーメタル母星の戰鬪司令であり、映畫版では彼女が1000年ぶりとなる彼との再會を待ち焦がれる姿が描かれたが、漫畫版では特にそのような描寫はなかった。映畫版では、彌生はファラからラーメタル人が地球人を追い出して地球に移住しようとしていることを知ってショックを受けた上、彼が地球人をサルと見下し共存を考えようとしない樣子を見て決別している。漫畫版でもラーメタル到着後、ラーレラの元を訪れた際にファラと再會したが彼の元を離れている。

映畫版及び漫畫版では部下の夜森大介も彼女に好意を寄せていたが、いずれも片思いに終わっている。映畫版ではその思いを女王に傳えて彼女に迫るも斷られたが、彼女への愛を貫きラーメタルの戰鬪艦に特攻を仕掛けている。漫畫版では彌生より以前の1000年女王を巡って始の遠い先祖である原人ソフと爭い、彼を死なせたことを後悔していた。そのため、ソフを愛していたかつての1000年女王の記憶を受け繼いでいる彌生に對し負い目を感じており、自分の過ちを償う機會を得て息を引き取った。

地球人の雨森始については、漫畫版では先述の通り原人ソフを愛していたかつての女王の記憶を引き繼いでいることもあり、彌生は彼のことを特に氣に入っていたようである。また、地球を愛する彼のような少年のためにも地球を殘しておきたいと考え、ラーメタル人から地球を守ることを決意し、彼らに叛旗を翻した。映畫版で始は木のブレスレットを作ってそれを彼女に渡し、自分の思いを傳えている。TV版では前述したように始の行動や考え方に大きく影響を受けており、彌生の心の中で大きな存在となっていった。こうして始とは絆を深めていったものの彼と結ばれることはなかったが、映畫版では物語終盤、棺に眠る彌生の顏を見て「こんな綺麗な人、見たことがない」と評した始に對し、永久管理人は感謝の意を示し「人の世に生まれ變わりがあるのならば、2人はいつか愛し合う戀人としてめぐり合うこともあるでしょう」と述べている。

補足

  • 銀河鐵道物語では、1able硬貨に「1000年女王」の横顏が肖像としてデザインされている。但し、何代目の1000年女王であるかは不明。
  • 同姓同名のAV女優が實在していた。デビュー年は1999年、誕生日は9月9日で、『1000年女王』作中で當初計算された地球とラーメタルの最接近時刻は1999年9月9日0時9分9秒である。
  • 一字違いの古野彌生は1960年の第9代ミス・ユニバース・ジャパンであり、松本零士と同じ福岡縣出身で同世代であるが、名前の設定に影響を與えたか否かは不明である。メーテル#補足・その他も參照。

脚注

2024/5/10 07:12